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薬剤師 山口ひろみち

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糖尿病

肥満が招いた【糖尿病】

皮下脂肪に比べて内臓脂肪が身体に多大なる悪を引き起こしていることは、すでにご存知だとは思いますが、糖の代謝においてまとめると次の4点にしぼられます。

1. 空腹時の血糖に関しても、内臓脂肪型肥満の方が皮下脂肪型より高くなる。
2. ブドウ糖負荷試験でも、内臓脂肪型肥満の方が皮下脂肪型より高くなる。
3. インスリンの感受性は、皮下脂肪型肥満に比べて内臓脂肪型肥満の方が低くなる。
4. インスリンの分泌については、発症時期や程度、継続年数によって違いが出る。


インスリンって何?
インスリンは膵臓で作られ、糖の代謝や脂質の代謝に関わるホルモンの一種です。働きは、特に血液中のブドウ糖の量(血糖値)を一定に保つことです。(一定に保つために、血中のグルコース濃度を下げる。)

インスリン抵抗性って何?
糖尿病疾患を持っている方は、インスリン抵抗性という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。インスリン抵抗性とは、インスリンの血液中での働きを阻害することをいいます。

一言で言えば、『筋肉や肝臓でインスリンの作用が低下している状態』のことです。抵抗性が生じると、骨格筋や脂肪組織などでグルコースの細胞内取り込みが抑えられます。

インスリン抵抗性が生じると何が悪いの?
抵抗性が生じると、細胞内取り込みが抑制されたグルコースが肝臓でたくさん放出されることになります。このときに、膵臓からインスリンの分泌が少なくなると【血糖値】が上昇して糖尿病が発症しやすくなります。

肥満するとこの【インスリン抵抗性】がどう変化するの?
肥満すると脂肪細胞が増えるのはもちろんですが、この脂肪細胞が悪役物質であるTNFーα(腫瘍壊疽因子)を分泌します。これが、インスリンを受け入れようとする【受容体】の働きを邪魔してしまいます。

脂肪細胞は中性脂肪を分解する時に、遊離脂肪酸を作り出し、この遊離脂肪酸が糖の利用を邪魔するのです。

肥満がインスリン抵抗性を生み出し、それによって膵臓がインスリンを多量に分泌しなくてはならなくなる。こうした高インスリン血症により、糖尿病や高脂血症などの代謝異常を引き起こす。

なんとなく解ってきましたか?要するに、太るとインスリンをたくさん分泌する必要性がでて膵臓に負担がかかるということ。その膵臓があまり働きすぎて逆にストライキを始める。するとインスリンが出なくなってしまう。これが糖尿病の経過です。

ですから、最初のうちは、インスリンを多量に分泌して糖を一生懸命取り込んで脂肪を貯えるから太り出しますが、ひどくなるとインスリンが分泌しなくなって、糖を取り込まなくなるため、痩せていく訳です。

『糖尿病』ってそんなに怖い病気なの?
糖尿病の恐ろしさは、皆さんも良くご存知だと思いますが、腎臓病透析者の三分の一は糖尿病から発している事をご存知でしょうか?

週3回の透析は、日常生活に支障がでます。仕事も休まなくてはならないし、透析のために何
時間も縛られることになります。エネルギー消費が直接身体の働きになりにくいので体力が無
くなり、老化も早くなります。

透析の辛さは、傍から見ても血管の浮き上がり具合からもすさまじいものがあります。旅行に行くにもかなりの前準備が必要です。ほとんどの人は無理な計画を避けて自宅療養となるでしょう。

身体の毒素をろ過する機能が劣っているのですから、透析をしないで何日も生活することは、毒素が身体を蝕み死を意味します。なんとしても避けなくてはいけない病気の一つです。

男性で10歳、女性14歳も平均寿命が短くなります。その残された5〜10年の寿命も健康元気に生きるのならいいのですが、苦しい合併症との戦いを強いられるようになります。

「そうなったらいいよ。おいしいもの食べて、好きなことして死んだ方がいいからさ。」

甘いです。そうは、簡単にあの世には行けません。楽しんで理性を失った分、長い苦しい療養
生活が待っているかもしれません。簡単に死ねればまだしも、合併症も重くなれば、失明・車椅子生活など自分一人で歩くことすら不可能な余命となります。

家族にも見放されないよう心しておくことです。決して脅かしなんかではありません。そんな人生を余儀なくされた人を何人も見てきているからです。

減量すると何がどんな効果を生むのか?

エネルギー代謝の総量が減って、インスリンの必要量も減少します。体重の減少によって、自分の体重を維持する必要エネルギーの量も減ります。結果として、インスリンの必要量も少なくなり、膵臓の負担も楽になります。
インスリン抵抗性が軽減します。インスリンを受け入れる受容体の数が増えて、血中のインスリンの働きも順調になり抵抗性が軽減します。
摂取エネルギーの減少によって、インスリン受容体との結びつきが強くなります。つまり、インスリンを受け入れやすくなるということです。

肥満が長く続くとこうした効果による改善も、みられにくくなってしまうので早いうちに取り組むことが効果を無駄にしないことになります。今、ほんのわずかな改善だけで『病魔の迫害』から逃れられます。

さっそく始めるしかないでしょう。脂肪の増加を防ぐだけで、余命の何十年が天と地ほど変わってくるのです。インスリン常用者でも数値によって改善可能であり、高血圧も肥満の改善とともに下ってきます。

特に運動・食事の習慣は人生そのものをつくりあげ、変化させることが出来ます。細く長く生きるために、肥満の食事の習慣を改め、運動の習慣を確立させましょう。
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